体外受精で新鮮杯移植をしました。
で、新鮮胚移植で妊娠できなかった場合、次は胚盤胞の移植を行う予定です。
新鮮胚移植と胚盤胞の移植の時の妊娠率の違いをお医者さんに聞いたのでまとめておきます。
あと、卵子のグレードや女性の年齢によっても妊娠の確率が違うので、その違いも調べてまとめてみました。
新鮮胚移植と凍結胚盤胞の移植の違い!どっちがいい?
- 新鮮胚の移植では、採卵と同じ周期に採卵2日後の4分割の胚もしくは、採卵3日後の8分割の胚の初期胚を移植します。初期胚とは、採卵後1日~3日の受精卵。(最近では胚盤胞まで育てて、新鮮胚を移植する場合もあります。)
- 凍結胚盤胞の移植では、採卵5日後もしくは6日後の胚盤胞まで育った胚を凍結し、次のクールで解凍して移植します。採卵と同じ周期で移植する場合は、新鮮杯移植。
ちょっとややこしいからまとめなおしてみます。
移植する時期 | 移植する胚 | |
新鮮初期胚移植 | 採卵と同じクールに移植 | 採卵後1日~3日目の初期胚を移植 |
新鮮胚盤胞移植 | 採卵と同じクールに移植 | 胚盤胞を移植 |
凍結初期胚移植 | 凍結して次のクールに移植 | 採卵後1日~3日目の初期胚を移植 |
凍結胚盤胞移植 | 凍結し次のクールに移植 | 胚盤胞を移植 |
※凍結初期胚移植はあまり聞かないかも。
で、どれがいいかというと難しい話で、それぞれメリットとデメリットがあります。新鮮初期胚移植と胚盤胞移植を比べてみました。
メリット | デメリット | |
新鮮初期胚 |
|
凍結胚盤胞の移植よりも妊娠率が低い |
凍結胚盤胞 | 新鮮胚よりも妊娠率が高い(着床のためのホルモン) | そもそも胚盤胞まで育たない受精卵も多い(育つ確率は30~50%) |
妊娠率が高いから胚盤胞がいいかというとそういうわけでもなく、ほとんどの受精卵が胚盤胞まで育たないという方もいます。私も3つの受精卵のうち、1つは4分割で成長が止まってしまい、移植できなくなってしまいました。胚盤胞まで育たない場合、4分割や8分割で戻し、体内での成長&着床を期待するというのもありです。せっかく受精卵ができても、全滅したら一つも移植できないということも起こります。
新鮮胚を移植するのか?胚盤胞を移植するのか?は、不妊治療をしている人や病院の方針によって異なります。たくさん受精卵ができた場合は胚盤胞まで育ててみるというやり方もあり。
胚盤胞のみ移植するという病院もあれば、私のクリニックのように1回目は新鮮杯移植で2回目以降は胚盤胞の移植を提案する病院もあります。
もし方針に疑問や希望があれば、病院の先生に伝えてみるといいですよ。
また、クリニックによって使われている培養液(受精卵を育てるときの液)や技術が異なるので、病院を変えたら1回の体外受精で妊娠できたという声もきくので、病院の技術も重要です。
新鮮杯(初期胚)の移植の妊娠率!グレード別
私のクリニックでは、4分割の新鮮胚の妊娠率は約25%と言われました。ほかの病院のデータを見ていると、新鮮胚移植の妊娠率は20%~30%みたいですね。
グレードによって着床率は異なりますが、4分割だとグレード3までは25%くらい。グレード4で15%くらい。グレード5(最低ランク)だと5%以下。(確率を表で見せてもらったので、細かい確率はあやふやです…。すみません。)
私が通っていた病院だとグレード4までだと移植する方針でした。
ほかの病院のデータだと、以下のようなデータがありました。
- 4分割卵の新鮮杯移植の妊娠率:20.8%
- 8分割卵の新鮮杯移植の妊娠率:33.3%
ちなみに、私はグレード3の4分割卵の移植で妊娠できたので、確率が低くても妊娠するときはするのかなと思っています。hCGが低くてすごくやきもきしましたが。
凍結胚盤胞の移植の妊娠率
凍結胚盤胞の移植の場合、妊娠率はだいたい30%と言われました。
グレードや年齢別のデータも見つけたので載せておきます。
また、凍結胚移植と新鮮杯移植(胚盤胞の移植?)の妊娠率を年齢別で紹介しているデータ。
グレード別の妊娠率のデータはコチラ。
グレードや年齢の妊娠率を見ると、かなり差があるな~という印象です。
年齢が上がるとできる受精卵のグレードも下がる傾向があるから妊娠率が下がるのかな?と思いました。
だた、不妊治療のブログを見ているとグレードの高い受精卵を移植しても妊娠しなかったけど、ダメ元でグレードの低い受精卵を移植したら妊娠したという声も多いので、グレードと受精卵の生命力は必ずしも直結しないんだなぁと思っています。
まとめ
このページでは、初期胚の新鮮杯移植と、凍結胚盤胞移植の妊娠率をまとめました。
- 初期胚の新鮮杯移植:胚盤胞よりも妊娠率は低い。約25%。ただ、4分割や8分割の受精卵を移植するので、受精卵の成長が途中で止まってしまって移植できないという可能性は低い。
- 凍結胚盤胞移植:妊娠率が高い。約30%。ただ、胚盤胞まで育たない場合もある。(3割から5割は受精卵になれない)
取れた卵子の数や、受精できた受精卵の数、子宮内膜の状態(新鮮胚の場合は、子宮の環境が整っておらず移植が無理な時も)など、いろいろな要因を考慮して方針を決めるといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。